2019年5月7(火)から5月13日(月)までの北朝鮮の動向 金正恩の軍事行為は続く

金正恩の軍事行為は続く

2019年5月7(火)から5月13日(月)までの北朝鮮の労動党機関紙『労動新聞』、国営テレビ『朝鮮中央テレビ』などを通して分析した今週の北朝鮮の動向です。

  1. 金正恩の焦燥

最近、韓国政府への非難と不満の水位が上がっています。

先週、北朝鮮は軍隊、外交、対南の3つの軸を立て、北朝鮮の正常な火力打撃訓練が南北軍事合意に反しないと韓国政府を糾弾したと思ったら、対外宣伝媒体『朝鮮の今日』は韓国政府へ開城工業団地稼動を促し、対南宣伝のインターネットメディア『メアリ』は現在、韓国政府が推進している食糧支援について「恩着せがましくするな」と責め立てました。

特に韓国政府へ同じ民族への「礼儀」を持てとしたことは、食糧を与えるなら早くくれればいいものを時間だけ引き伸ばしながら与えるという話だけ持ち出して、「北朝鮮を弱者に、南韓(韓国)を強者に」見えるような構図を作るなということであり、食糧を受けとるにしても堂々と品格を持って受けとることができるようにしてくれということなのです。

実は、開城工業地区での再稼動問題は金正恩が4.12施政演説で制裁解除問題にとらわれないと発表した後しばらくは消えたイシューでしたが、再び、アクセルを踏み込めという金正恩の指示があったようです。

  1. 中ロ関係も円滑ではなく

朝ロ首脳会談で朝鮮半島平和のために共に努力すると約束したことで金正恩の軍事行為がしばらくはないだろうという分析が優勢でしたが、訪ロ後、むしろ軍事行為が増加していることから見ると、金正恩は訪ロを通じて明らかな結果を得ることができなかったようです。

金正恩が去る1月、習近平を訪ねた際、習近平が中朝関係70周年である今年中に北朝鮮を訪問すると約束し、平壌市民の間でも習近平が上半期内に訪朝するはずだという噂が出回りましたが、最近になってこの噂が消えました。

習近平としては米中貿易戦争という深刻な状況を前に訪朝して米国を不必要に刺激する必要がないと打算して計画していた訪朝を下半期に延期した可能性が高いでしょう。

ミサイル打ち上げで米国を少し刺激しようと思ったら、トランプ大統領はむしろ節制した反応を見せて、北朝鮮の「恩着せがましい」という非難にもかかわらず韓国政府が食糧支援を検討しているので、金正恩の腸はさらに煮えくりかえっていることでしょう。

このように状況が望んだどおりに流れなければ、北朝鮮内部で政策失敗の責任を問うスケープゴートを捜す可能性が大きくなり、部署ごとに強硬な姿を見せる方法で過剰な忠誠心を見せるはずで、そうなれば金正恩としても内部のこのような流れに押されて軍事行為を続けていくしかなくなります。

結局、今年上半期内には米朝の非核化交渉や南北対話の糸口を捜すことは困難になるでしょう。

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