金正恩の新年の辞評価② 北朝鮮で金正恩の「新年の辞」が持つ意味

一部の人々は金正恩の新年の辞が果たして韓国の専門家らが注視すべき価値があるのかと訊く。

北朝鮮では指導者の新年の辞は、この一年、北朝鮮が進める分野別の課業と遂行を明らかにする非常に重要な文書だ。

新年の辞を作成するために、12月中旬から党中央の宣伝扇動部からすべての機関に新年の辞に反映する内容をA4用紙2ページほどで報告することが要求され、完成後は再び各部署に通達されて最終的なチェックを経る。

そのため、新年の辞を作成するために数百人の北朝鮮のエリート集団が動員され、文章と単語一つひとつまで数十回修正を重ねに重ねて完成させた後、最終的に金正恩に報告する。

1月1日の新年の辞が発表される瞬間はすべての人々が職場や家でそれをテレビで視聴する。

中央部署の副相(韓国でいうと次官クラス)であれば、1月1日に事務室に出勤して新年の辞を聞いた後、所感を書いて党委員会に提出しなければならない。

一部の青年同盟員たちは新年の辞を丸ごと暗誦する。

北朝鮮で新年の初出勤は1月3日で、すべての職員は午前9時に講堂に集まって金正恩の前で「新年の忠誠の宣誓の集まり」を行い、その席に座って金正恩の新年の辞を再び聞く。

同じ時間帯、一部の幹部と職員は午前9時から金日成広場で行われる「新年の辞貫徹」のための平壌市民たちの決起の集まりに参加する。

決起の集まりでは分野別に幹部たちの決意討論が終わると、参加者たちはその席でシャベルを担いで農村や建設現場に向かう。

一般的に自動車に堆肥を積んで農場に向かうが、 1月3日に農場に運ぶ堆肥、 農村支援物資のシャベル、つるはしなどの農機具はすべての部署で前年の12月31日にトラックにあらかじめ積んでおかなければならない。

すべての部署で1月3日から15日間ほど出勤し、1時間ずつ新年の辞を学習して「新年の辞貫徹」のための決意目標を個人ごとに立てて党委員会に提出する。

外務省などすべての中央部署は新年の辞に反映された内容を具体的にどう成し遂げるか、分野別の「作戦戦術案」を文書で作成して1月の二番目の水曜日までに金正恩に提出する。

毎年 6月になると上半期の新年の辞「貫徹総和」、12月になれば部署ごとに「職能総和」が行われるが、職能総和の内容は新年の辞に反映された内容をどう成し遂げたのかに焦点がおかれて進行される。

金正日時代には新年の辞学習と決意目標を1月の15日間進行したが、金正恩時代になってからは新年の初出勤から集まって学習をして、決意目標だけ立てて、どんな実效性があるのか、1月3日から戦闘(仕事)に入れと金正恩が指示して15日間新年の辞だけを学習する制度は消えた。

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