「12月3日から12月9日の北朝鮮の動向」 金正恩、ソウル訪問につき、いまだ結論を出せず

北朝鮮のマスコミを通じて分析した今週の北朝鮮の動向です(2018129日作成)。

2018123日から9日までの北朝鮮の最新動向ー金正恩、ソウルに来るのか

2018123日の月曜日から9日の日曜日まで、北朝鮮の労働党の機関紙である労働新聞、対南メディアである我が民族同士などの北朝鮮のメディアを通じて分析した今週の北朝鮮の動向です。

今週の北朝鮮の動向を総合してみると、北朝鮮は、金正恩のソウル訪問問題につき、いまだ結論を出せずにおり、来週の金正恩のソウル訪問は難しいと考えます。

 

私が上記のように判断した理由は、次の3つの点からです。

 

第一、北朝鮮と中国の動きをみて

金正恩の韓国訪問につき北朝鮮内部で決定されていれば、今週くらいは金正恩が習近平を訪れ、訪問計画を知らせて北朝鮮の戦略について話し合いをしたはずですが、今週は、金正恩の中国訪問は行われませんでした。

今週の金正恩の公式活動を見ますと、3日付けの北朝鮮の労働新聞に報道された元山(ウォンサン)靴工場の現地指導がすべてです。 今週、 北朝鮮で生存していた 、数少ない抗日革命闘士の一人であるキム·チョルマン氏が亡くなり、葬式があったのですが、当然参加すべきである金正恩が参加しませんでした。

私は、金正恩が中国に行ったのでは、と疑っていましたが、7日、李容湖(·ヨンホ)外相がベトナム、シリアを訪問した後に中国の習近平主席に会ったことを見て、まだ金正恩は中国に行っていないと確信しました。

北朝鮮と中国の関係を見ますと、中国と韓国の間の外交関係の設定、金正日の6·15共同宣言の採択など、韓半島についての重要な事項があれば、両国の指導者が会って決定事項を知らせるということが慣例となっています。

先日の4·27板門店の首脳会談の際も金正恩が南北の首脳会談を決めた後、3月に習近平を訪れ、南北の首脳会談の決定事項を通知し、戦略的問題を協議しました。

ですから、もし、金正恩がソウルに来るのであれば、当然、習近平を先に訪問し、ソウル訪問についての決定事項を通知すべきでありましたが、習近平を訪れなかったということは、ソウル訪問についていまだに決心ができていないということを意味します。

 

第二、ソウル訪問への準備が始まらない

北朝鮮内部で金正恩のソウル訪問が決定されたのであれば、各部署で準備を始めたはずですが、外相である李容浩は、中国を訪問した後にモンゴルに行きました。

そして、金永南は、キューバを訪問した後、まだ北朝鮮に戻っていない状況です。このことは、北朝鮮の関係部署が金正恩のソウル訪問についてまだ本格的に準備を始めていないということを示しているのです。

 

第三、メディアからソウル訪問についてのニュースが消える

北朝鮮の対南メディアである我が民族同士でが今週に入って急に韓国の内部の金正恩のソウル訪問に対する歓迎ムードを一切報道せずに、沈黙をしているということです。

先週までは、わが民族同士は、韓国の内部で金正恩のソウル訪問を歓迎するとの左翼側の雰囲気と各種の歓迎準備委員会の活動内容を報道し続けましたが、今週は、突然、ソウル訪問に関する報道を中断したのです。

もし、対南部署である統戦部で金正恩のソウル訪問を準備する方向へと決めたのであれば、対南の宣伝媒体を通じて、韓国の内部で金正恩に対する歓迎団体の活動に関するニュースのみを選別して報道し、雰囲気を高めたはずです。

今、ソウルは、金正恩訪問に対する賛否問題をめぐって、熱く議論していますが、対南メディアであるわが民族同士では、沈黙を守っており、板門店宣言と平壌宣言を履行すべきであるという原則論的な主張のみを繰り返しています。

実は、北朝鮮としては、金正恩のソウル訪問の際に必要となる徹底した警護の保障と金正恩の神格化を阻害しかねない反金正恩勢力に対する強い統制を韓国政府に要求してきたはずです。 ですが、韓国政府としては、警護の安全は担保できるが、ソウルで金正恩に対する反対の声を静めることはできないとのことを明らかにしたのではなかと思います。

北朝鮮の場合、金正恩に対する徹底した警護が保障される中であっても金正恩が移動する際は、事前に‘23重の徹底した警護の壁を作るため、韓国のような緩い警護状態を受け入れることは困難なはずです。

金正恩にはぜひ韓国を訪問してほしい

今、北朝鮮の内部状況を見ますと、金正恩の年末までのソウル訪問は難しそうです。

ですが、個人的には、金正恩が一度でもソウルを訪問し、自由民主主義の体制を体験し、さらには、顕忠院(ヒョンチュンウォン)を訪れて黙祷でもしてくれれば、南と北の間における数十年間の傷跡を少しでも治癒でき、南と北が和解と協力の新しい時代を開くことに貢献できるのではないかと思います。

金正恩がソウルに一人で来るはずはありません。

金正恩がソウルを訪問すれば、“3階書記室の多くの人力を連れてくるはずです。金正恩を側近で補佐する数百名の隊員に対して韓国の自由民主主義の体制と国力を一度ぐらいは見せてあげましょう!

 

 

 

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