時間を引きずって疲労感を高めようとする北朝鮮の戦術に巻き込まれてはならない

9月の平壌共同宣言と10月7日の金正恩とポンペイオ米国務長官の合意に基づき、10月中に結論を出すべきであった多くの問題が解決されないまま、11月が始まりました。

京義線鉄道の現地共同調査、保健医療および体育会談、北朝鮮芸術団のソウル公演につき10月中に交渉が行われる予定でしたが、何の進展もありませんでした。

第2次米朝首脳会談のための米朝間の実務交渉も、北朝鮮が米国側に答えを示さなかったため、日程も決まりませんでした。

10月の中旬から、北朝鮮が米朝関係と南北関係を推進させる上で重要な問題に対する対応が遅くなっているということは、金正恩が、提起された問題について結論を下せずにいるためでもありますが、同時に、北朝鮮の時間稼ぎ戦術でもあるということを見逃してはならないのです。

一部では、米朝間において高官級会談の準備など、重要な問題がある状況で、北朝鮮が南北関係と米朝間の日程を同時に進行させることが負担になりうるとしますが、北朝鮮は、さらに複雑な過程であっても必要であれば、いくらでも速度をつけることができるのです。

最近、北朝鮮の非核化過程から動力が落ちると、多くの人々が「北朝鮮の完全な非核化は、水泡に帰するのではないか」と懸念しています。

事実上、4·27板門店(パンムンジョム)宣言と6·12シンガポール合意、9月の平壌(ピョンヤン)宣言などによって、北朝鮮の非核化過程が前進しそうであったことは、錯視現象にすぎず、北朝鮮の立場は、根本的に何も変わっていないのです。

北朝鮮も核·ミサイルを除去するところか、核リストも提出せずにおり、国際社会は、いまだに北朝鮮の非核化過程の全体的な輪郭も把握できずにいます。

今年における北朝鮮の非核化交渉は、首脳間の「トップダウン方式」という違いを除くと、2005年の6者会合で合意された9.19の共同声明にも及ばない内容のものでした。

慢性的疾患は、既存の治療法に対して耐性ができると、治療することがさらに難しくなることもあります。
北朝鮮の核問題も最も適切なタイミングと治療方法を見つけなければ、次第に耐性ができ、治療が不可能になるはずです。

金正恩が、文大統領やトランプ大統領との会談において、何らかの問題は解決できるかのように振舞いましたが、今は、北朝鮮の非核化過程が長期戦に入りつつあります。

これが、北朝鮮が常に使ってきた「免疫組成法」、いわゆる時間稼ぎ戦術であるのです。

北朝鮮の核ウイルスがいまだに残っているにもかかわらず、北朝鮮が核ミサイル挑発を一時的に停止したことを理由に北朝鮮に対する軍事抑制力を弱化させたり、非核化の目標値とタイムテーブルを遅らせています。

北朝鮮の核廃棄への第一歩も踏み出せていないにもかかわらず、南北の経済協力に対する加速ペダルを踏んだり、韓国軍の対北情報監視と打撃能力などを弱化させる措置を実行させることは、性急な態度であります。

すべての対応は、徹底的に北朝鮮の非核化速度に連動させなければならないのです。

現在、最も重要な問題は、核交渉の過程において時間稼ぎをし、私たちを疲れさせようとする北朝鮮の戦術にうまく対応することです。

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