金正恩、 経済的危機を避けられるためには、 非核化において真正性を見せるべきである

2018年7月25日

 

先日、金正恩が、咸鏡道一帯の発電所と工場などを視察しながら、’図々しい’、’ダメだ’と労働者(経済一軍)を叱りました。北朝鮮では、タブー視されている党中央委員会の組織指導部まで叱責したといいます。

金正恩は、自分は’人民たちが帯を締めないように’と休まず現地指導を行っているのに、党中央委員会や内閣など北朝鮮の党と行政機構の体系が作動していない、との考えです。そして、日増しに悪化している北朝鮮の経済に対する責任を転嫁するため、’犠牲者探し’をしているのです。

ですが、実際に叱責を受けなければならない対象は、無分別な核開発で対北制裁を加えられた金正恩本人と現実に合わない北朝鮮式社会主義的な経済運営の方式です。

閉鎖的な社会、労働者の創造性を無惨に押さえつける独裁統治、党と内閣・軍隊と郡守などに四分五裂して、それぞれ別に動く経済指導の方式が北朝鮮を今のような後進国にしたのです。

対北制裁によって昨年、北朝鮮の経済成長率は、-3.5%に下落したといいます。これは、’苦難の行軍’以降、20年ぶりに最悪の時期が来たことを意味します。

北朝鮮が現在のような経済難局を脱するためには、指導者がすべてを左右する全体主義式経済運営の方式を放棄し、市場原理を拡大していかなければならないです。中国とベトナムもこの40年間、市場経済の原理を導入し、アジアで最も早く発展した国になりました。特に、北朝鮮では、非核化過程を始め、対北制裁から抜け出すことが急務であります。

しかし、最近、北朝鮮から発せられるシグナルは、非核化過程から次第に逃れようとするのではないかという疑念を抱かせます。平壌(ピョンヤン)を訪問し、非核化の具体的な問題を議論しようとするマイクポンペイオ米国務長官を’強盗’といい、20日には文在寅(ムン・ジェイン)大統領に向かって”まるで裁判官のように口を滑らせた”、”無駄に訓示をした”という下品な表現まで使って非難しました。

対話の相手に向かって’強盗’だ、’運転手どころか助手の資格さえもない’というふうに人身攻撃をするのも失礼ですが、北朝鮮が非核化を開始しなければ、米国は、緩めた対北制裁の再び強めるはずであり、結局、北朝鮮の経済事情は破局に至るはずです。

核兵器は、開発にも莫大な資金がかかりますが、それを維持し、保管するためにも、より多くの費用がかかるはずです。金正恩は、北朝鮮の経済が核兵器の開発と保有の費用を負担できないということを肝に銘じなければならないのです。核兵器は、金正恩に対して絶対に経済的繁栄をもたらさないはずです。

今、韓国では、金正恩の相次ぐ型破りな行動によって金正恩に対する期待と評価が高くなりました。韓国と国際社会は、金正恩が核兵器さえ放棄すれば全面的に支援してくれるはずです。